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社長コラム:PRESIDENT’S COLUMN

vol.002ドーム設立から5年。 ふと、思うこと。

♪あしーたがある、あしーたがある、あしーたがああるうさあ、、、、ある日突然考えた、どうして俺は頑張っているんだろ? 家族のため、自分のため、答えは風の中♪

都民として青島幸男は決して好きではないが、この歌はなんとなく共感を覚える。歌といえば植木等の「スーダラ節」系統なんかも非常に「よく分かる」し、また小樽の「裕次郎記念館」なんかに行けばつい涙ぐんでしまったりなんかもする。

もちろん、今年32歳になる僕は彼らの現役バリバリ時代をともに過ごした訳ではない。僕の知っている青島幸男は「意地悪ばあさん」だし、植木等は「♪タフタフタフタフ、ターフデント♪」だし、裕次郎なんかは「七曲署」のボスだ。ただ、僕もやはり「昭和」という時代に片足を突っ込こみ、また「昭和」そのものを「丸呑み」してきた両親に育てられて生きていることを強く感じる。みんなが必死だった昭和。ソ連が強大なる脅威だった昭和。左翼活動が盛んだった昭和。建設ばっかりやってた昭和。奥底には人生に対する「一生懸命さ」がうかがえるし、またちょっとチグハグな「回り道」的な不器用さも同時に感じてしまう。そんな昭和という時代から既に12年という長い年月を経た。今はそんな昭和という時代の垢... 不良債権、官僚主義、地方「不」自治体、特殊法人etc, etc, を洗い流そうと必死にもがいているヒトがいるし、必死に守り通そうとするヒトもいる... ただ、誰もそんな「昭和の垢」の存在は気づいている。

そう、ドームもちょうどそうなんだ。必死にもがいて、新しい何かを産み出そうとしている...同時に古くからある、本当は実態ない「セオリー」のようなモノに時折巻き込まれたりする。「産みの苦しみ」という慣用句がある。誰もがそれを感じながら、新しいものを創り出してきたのだろう。ただ、僕にはそんな簡単に、さらりと今の状況を説明することは出来ない。

「最初の頃は苦しかったでしょ?」「最近は軌道に乗られたご様子で...」否否。
僕はいつでも今が一番苦しい。そして今が一番楽しい。目標があるということは、苦しいこと。目標があるということは、楽しいこと。目標があるということは、怖いこと。目標が達成できなかったら、、、と考えると毛が抜けるほど身体中の毛穴から水分が染み出てくるのが分かる。とにかく今が一番、、、突端にいるという感じ、英語で言うとOn the Edgeの状態だ。とにかくEdgeはスリリングだし、リスクは高いし、でもやりがいがあるのだ。反対に、昔の辛かったことは、ほとんど何一つ覚えていない...モチロン覚えてはいるのだが、その「辛さ」までは思い出せない。大学一年生時の鬼のようなシゴキ、、、もう二度とゴメンだとは思うけど、そんなに辛かったのかなあ、、、と何故か記憶はオボロゲなのである。毎日毎日、殴る蹴る、ただ必死に喰らいついていただけ... ああ、そんな時代もあったなあ。(ただ、今でもその「直接やられた先輩」のこと話すことはモチロン、正視することすらできないけど。)


ドーム設立から5年が経つ。「軌道に乗った」という基準なんかさっぱり分からない。とにかく前へ前へ...Cutting Edge, Cutting Edge...  お客様のことを第一に考えること、世の中の役立つ企業であること、社会価値を創造すること... ドームは何とも「昭和」っぽい甘酸っぱい会社なのである。

「どうして俺は頑張っているんだろう?」

それは何か、物足りないから。それは、生きている証を自分で確かめたいから。それは、なんだか知らないけど、負けたくないから。

抽象的ではある。「家族のため、自分のため」、、、「社会ため」「お年寄りのため」「自分達の子孫のため」「恵まれない人々のため」ただ、抽象的な「枯渇感」を満たそうと思って必死に走っている。ドームはそんな「昭和」的な一面に立脚した「新しい価値を産み出す」近未来型の会社なんだ。


そして昭和の名曲をもうひとつ...
「Maybe夢見れば Maybe人生は Maybe辛い思いが、多いみたいだけど Maybe,夢見ずに Maybeいられない Maybeもしかしたら...」by 中島みゆき うーん、分かる。夢見れば辛い。はかなく苦しいことは多い。でも、昭和のエキスを引きずっている僕らは夢見ずにはいられない。

さらに最近の名句をひとつ...
「それはならなきゃならないからですよ!」


By田中真紀子
これは機密費問題の解決に心血を注いでいる彼女の言葉だ。理屈なんかじゃない、ならなきゃならないんだ。そんなことって世の中多いはずだ。ただ、この言葉は多少意味が深い。昔の「ならなきゃならい」その方向性が必ず下向きの矢印を描いていた。それは親が子を叱るとき、先輩が後輩をシメるとき、上司が部下をやり込めるときのみに発せられた言葉だ。でも、これは今まで聖域だったような、、、もしくはなんだか分からないけど丸め込まれていた「下のランク」の人々から「特権階級」向け発せられた「上向き矢印」の言葉である。実際は大臣からコメントゆえ、下向き矢印といえないことも無いが、田中大臣は「国民はそれを望んでいるんじゃないですか」というその次のセリフに表されるように、しっかりと特権階級向けに発せられた言葉なのである。これは新しい。ただ、そのフレーズが何とも昭和っぽくて僕にとっては分かりやすい。「ならなきゃならない、どうしてもこうしてもない、やるしかないんだよ」!!


そして最近、よく聞く言葉ですごく嫌いなヤツ...
「メンドくさい」
人生、全てはメンドくさいんだ。生きているだけでメンドくさい。働くのはメンドくさい。ご飯食べるのもメンドくさい。ややもすれば息吸うのもメンドくさい... テレビのリモコン取るのも、手の届かない位置にあるティッシュ取るのも、切らしちゃった醤油をちょっと買ってくるのも死ぬほどメンドくさいことなんだ。でも残念ながら、我々は生きている。生きていたらそれらメンドくさい事のほとんどはやらなければならないのだ。「ならなきゃならない」ことなんだ。 だったら、やっちゃおう。どうせやるなら、思いっきりやっちゃおう。気合入れてドカーンとやってしまおう。笑顔でやってしまおう。ヒトに喜ばれるほど、大袈裟に沢山やってしまおう。ただそれだけ。そうできるだけで、そのヒトの人生は何かが変わる。


♪どうして俺は頑張っているんだろう♪
ドーム設立後、5年経って思うこと。それは昭和を少しでも感じながら生きてしまった僕らの普遍の真理なのかもしれない...「前へ前へ、ひたすら一生懸命に...」 同時に...何にもとらわれず、新しい価値を創造していくこと... それはまた新しい時代を生きる僕らの特権なのかもしれない。ああ、なんて幸せな時代! 失敗しても恥かいても笑顔笑顔。今週もハッスルしてブィィーーンと行きましょう!

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